2009年07月27日

【携帯サイト】もう1ページ先に進んでもらうための6つのテクニック

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ユーザビリティコンサルタント
池田 朋弘

せっかくコンテンツを作っても、リンクがユーザにクリックされず、内容を見てもらえない、という悩みをお持ちのWEBマスターの方は多いのではないでしょうか。
今回は、携帯サイトでユーザを次ページに導くためのテクニックをご紹介します。

携帯サイトはパソコンサイト以上にリンクが押されにくい

筆者がユーザビリティテスト(ユーザ行動観察調査)を通して得た実感として、携帯サイトの方がパソコンサイトよりも次ページへの誘導が難しいという印象があります。ある携帯の有料会員制サイトでは、「ユーザはいつも利用しているリンク以外はほとんどクリックしない」というユーザ行動が見られました。

理由として、携帯サイトは

  • 読み込みが遅い
  • 隙間時間に利用される場合が多く、利用時間が短い
  • パケット代がかかる

などが考えられます。

そのため、携帯サイトでユーザを次ページに誘導するためには、パソコンサイト以上に誘導方法を意識する必要があります。以下、ユーザビリティテスト(ユーザ行動観察調査)において誘導効果が見られたテクニックをご紹介します。

【テクニック1】 リンクはテキストに設定する

アイコンや「■」などにリンクが設定されている場合、ユーザはリンクそのものに気づかない場合があります。リンクは極力テキストに設定しましょう。

【テクニック2】 リンクテキストを固めない

リンクテキストが何行も連なると、一つの固まりとしてまとめて読み飛ばされる場合があります。「リンクテキストを3~4行以上固めない」「重要リンクの前には余白を挿入する」など、画面にメリハリを付けましょう。

図1:メニューのカテゴライズ

【テクニック3】 リンク文言に独自用語を使わない

サイト内だけの独自名称・独自用語がある場合、それらをリンク文言として使用すると、特にそのサイトを使い慣れていないユーザはリンク先の内容を理解できません。独自用語をリンク文言に使用することは避けましょう。

【テクニック4】 内容を補足する

リンク文言だけでは遷移先ページの内容を理解しにくい場合、リンクテキストの横・直下などへの補足の設置も検討しましょう。

図2:補足テキストの追加

【テクニック5】 コンテンツをチラ見せする

コラム・企画記事などへのリンクでは、リンク付近にコンテンツ内容を露出することで、「さらに続きを読みたい」という意欲を喚起することができます。ただし闇雲な露出はページスペースを圧迫し、可読性を低めるなどのデメリットもあるため、内容の露出を行う場合には、「最新の記事のみ露出する」などのルールを決める必要があります。

【テクニック6】 下位階層の構造を露出する

階層が深いサイトの場合、次ページ以下の下位構造を示し、下位コンテンツの内容を伝えることで、次ページ以降に誘導しやすくなります。下位ページで「並列コンテンツへの横串リンク(「ユーザビリティコラム」ページから「実践メモ」へのリンクなど)を設置する」などの工夫をすることで、ページ回遊効果がさらに高まるでしょう。

図3:下位ページの表示

今回ご紹介したテクニックが適用できる部分がないか、ご自身のサイトをもう一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

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