2009年01月19日

ユーザがつい読んでしまう表現方法とは?

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顔写真
ユーザビリティコンサルタント
日下部 諒子

これまで実践メモでは、ウェブライティングの基礎など、ユーザにとって読みやすい文章表現についていくつか考察してきました。


今回は、訴求ポイントをFAQ形式で表現することで、ユーザに内容まで読まれやすくする方法をご紹介します。

下図はあるベビーシッターサービスのサービス内容紹介ページです。

ベビーシッターサービスの紹介ページ

このサービスでは、ただ子どもを預かるだけでなく、子どもの発達を考えたサービスを行っています。しかし、こうしたこだわりの説明文をコンパクトにすることは難しく、見出しでも曖昧な表現になってしまいがちです。

このページの場合、改善前はユーザは見出し以下の文章まで読まず、独自のサービスを訴求できませんでした。

そこで、特長の説明をQA形式にしたところ、ユーザは文章部分まで読むようになり、他社と違うサービス内容を理解するようになりました。

こういった、QA形式の文章がよく読まれるという行動は、弊社のユーザ行動観察調査の中で多く確認されています。

この理由として、ユーザはFAQに対し、以下のようなイメージを持っていると考えられます。

  • 一問一答で端的に表現されていてわかりやすい

  • 会話形式の文体のため、読みやすく、頭に入りやすい

  • 多くの人が気にしている=重要な情報が載っている

こうしたイメージにより、FAQはユーザにとって有益なコンテンツであると認識され、その結果QA形式の文章がよく読まれていると推測されます。

見出しや本文は具体的かつコンパクトに書くというのが原則ですが、どうしても長くなってしまいがちなこだわりのポイントを訴求する際には、このようなユーザのイメージを利用したQA形式の表現も検討してみてはいかがでしょうか。

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