2008年12月15日

画面横幅を900px以上にするメリットとデメリット。右端が欠けることに注意

ソーシャルブックマーク  はてなブックマークに登録  この記事をクリップ!  Yahoo!ブックマークに登録  Google Bookmarks に追加  Buzzurlにブックマーク  del.icio.us に登録  | 

顔写真
ユーザビリティコンサルタント
垣内 勇威

Yahoo! JAPANの画面横幅が950pxになって以降、サイトの画面横幅を770pxから900px以上に拡大するサイトが増えています。

今回は画面横幅を900px以上に拡大することのメリット・デメリットから、画面サイズを広げる際に注意すべきポイントをご紹介します。

まず、画面横幅を900px以上に拡大することのメリットとして大きく下記の2点が挙げられます。


【メリット1】 ファーストビューで表示できる情報が増える

メディアサイトなど広告収入を目的としているサイトの場合、ファーストビューに表示できる広告の量が増えますので、売上増加に直接結びつきます。

ファーストビューのPRエリア拡大の例

【メリット2】 デザインが映える

トップページのブランドパネル等の横幅が広くなり、迫力のあるデザインを表現できます。


一方、デメリットとして、大きく下記の3点が挙げられます。

【デメリット1】 右端が欠けて見られなくなるケースがある(特にお気に入り常駐時)

画面右エリアに重要なボタン(購入ボタン、申込ボタンなど)や重要なリンク(メインナビゲーションなど)を配置している場合、画面横幅拡大後、サイトのコンバージョン率が大幅に減少するという危険もあります。

サイトの右エリアは、ユーザの使用している画面解像度次第で欠けてしまうことを想定し、優先度の高い要素を配置しない方が無難です。

174_02.jpg

【デメリット2】 カラムのきり方次第で、横1行の文字数が増えすぎて文章が読みづらくなる

1行の文章数は多くても40文字程度が適切だと言われていますが、画面横幅900px以上で2カラムもしくは1カラムとした場合、1行あたりの文字数が50文字以上となって読みづらくなる可能性があります。


【デメリット3】 情報量が多すぎて難しそうに見える(特にフォーム)

弊社の知見より、フォームは見た目をできるだけ簡単に見せることでコンバージョン率が高まることが分かっています。

しかし、画面横幅を拡大することで情報量が多くなり、全体的に難しそうな印象を与えてしまう可能性があります。

そのためフォームだけは画面横幅を狭くするという対応方針も有効です。


単にYahoo! JAPANなど他社が画面横幅を拡大しているというトレンドに乗って画面横幅を拡大することは危険です。上記のメリットとデメリットをよく把握したうえで判断しましょう。

ソーシャルブックマーク  はてなブックマークに登録  この記事をクリップ!  Yahoo!ブックマークに登録  Google Bookmarks に追加  Buzzurlにブックマーク  del.icio.us に登録  | 

<< B to Bサイトでのビジネスリード獲得方法 | トップ | 英語圏ユーザの行動の特徴 >>



AI搭載 モーメント分析クラウド「USERGRAM(ユーザグラム)」