2008年05月06日

Googleの「サイトリンク」を活用する

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ユーザビリティコンサルタント
森 祐二

Googleで企業名、団体名、サイト名などを入力して検索すると、最上位の検索結果に、トップページへのリンクだけではなく、サイト内のカテゴリ別のトップページなどが表示されます。

このリンクは「サイトリンク」と呼ばれ、Googleのヘルプでは、


サイトリンクは、ユーザーの役に立つと Google が判断した検索結果についてのみ表示します。 サイトの構造が原因で Google のアルゴリズムが適切なサイトリンクを見つけることができない場合や、サイトリンクとユーザーのクエリとに関連性がないと思われる場合、サイトリンクは表示されません。

という説明がされています。

弊社のユーザビリティテスト(ユーザ行動観察調査)では、このサイトリンクが頻繁に利用されている様子が観察されています。

Googleでの「三井住友銀行」の検索結果

たとえば「住宅ローンを探す」という設定下では

  1. 銀行名で検索

  2. その銀行のトップページ+サイトリンクが最上位に表示される

  3. サイトリンクの中に「住宅ローン」という文字を見つけてクリック

  4. 住宅ローンカテゴリのトップに直接アクセス

という流れで、銀行のトップページを経由せずに目的のページにたどり着くわけです。

つまり、トップページからさらに目的のカテゴリを探すという手間が省ける分、ユーザの使い勝手は向上していると言えます。

しかし、サイトリンクで表示される文字列は通常の検索結果とは異なり、タイトルタグの内容ではなく、アンカーテキスト(リンクが設定された文字)であるということに注意が必要です。

リンクとタイトルが異なる例

たとえば、上記の例では「すべての商品・サービス一覧」という文字が表示されていますが、これはタイトルタグの内容(「個人向け商品・サービス一覧」)ではなく、トップページからこのページに張られているリンクのアンカーテキストになっています。

したがって、このサイトリンクが自由に編集できない現状では、サイト内でのアンカーテキストの表現を統一するなどして、出来る限り希望通りの表現でリンクテキストが表示されるようにしたほうがよいでしょう。

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