2011年11月07日

ウェブサイト設計の時に役立つ7つのテクニック/【その3】具体性

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コンサルタント
肥後 真

前々回から連載しているウェブサイト作成時に役立つ7つのテクニック、第3回のテーマは「具体性」です。「見て欲しいページへのリンクがなかなかクリックされない…」。そんな悩みを解決するためのコツを取り上げます。

ウェブサイト設計の時に役立つ7つのテクニック

  1. ファーストビュー
  2. 関連性
  3. 具体性 ←今回のテーマ
  4. ウェブライティング
  5. リンクの装飾と配置
  6. 目線の操作
  7. 他サイトでの慣習

ウェブサイトではページ間の移動は基本的にリンクによって行われます。しかし、一般的に言われているリンクのクリック率は高い場合でも10%程度。リンクがクリックされなければ、どんなにユーザの関心を引くページやコンテンツを用意しても、まったく見られないまま終わってしまう危険性があります。

まとめの第3回では「具体性」をキーワードに、伝えたいメッセージをウェブサイト上で確実に伝えるための2つのポイントをお伝えします。

「具体性」に関わる2つのポイント

  • リンク先にある情報のイメージを湧かせる
  • 見せたい情報を様々なページに露出する

1. リンク先にある情報のイメージを湧かせる

ユーザの関心を引き、リンクをクリックしてもらうためには、クリックした先に何があるかを明確に示す必要があります。それだけなく、リンク先にある情報がユーザにとって読む価値があるものだと思ってもらわなければなりません。

リンク先にある情報について具体的なイメージを湧かせ、興味を持ってもらうためには以下のような方法があります。

  • その製品・サービスならではの内容を書く
  • 関連する写真を用意する
  • 一般的でない単語には説明をつける(外国語、専門用語、製品名など)
  • リンク先のコンテンツの一部を見せる(図1参照)
20111107-01.gif

なお、その先にある情報のイメージ湧かせることは、リンクだけでなく、記事の見出しなどでも重要です。情報を具体的に書くことの重要性は、次の記事でも取り上げているほか、次回のまとめ記事「ウェブライティング」の内容も参考になるでしょう。

【参考】驚くほど伝わらない、サービスのメリット

2. 見せたい情報を様々なページに露出する

リンクのクリック率が低いことを前提に、リンクに頼らず、伝えたいメッセージを他のページに露出してしまうのも有効です。

例えば、製品のメリットや特長は、製品紹介のページだけでなく、FAQや体験談のページに関連する情報として挟み込むことが可能です(図2参照)。様々なページに露出することで、伝えたいメッセージがユーザの目に触れる確率を高め、詳細ページへの誘導を強めることができます。

20111107-03.gif

また、ユーザが疑問・不安に思うと予想される内容をFAQの「Q」の形で露出し、先回りして疑問・不安を解決していくこともできます。こちらについては以下の記事をチェックしてみてください。

【参考】

FAQの隠れた役割

以上、「具体性」をキーワードに、伝えたいメッセージを伝えやすくするためのポイントをご説明してきました。

次回のテーマは「ウェブライティング」です。ウェブ上で文章を書く際には、紙媒体とは違った独特のルールが存在します。基本ルールを押さえて、読んでもらえる文章を書くためのコツをお伝えします。

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