2009年06月01日

サイトID(ページ左上の会社ロゴ)のリンク先はどうあるべき?

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ユーザビリティコンサルタント
小林 理生

サイトIDとは、「何のサイトか」「誰が運営しているサイトか」を表現する企業やブランドのロゴマークのことで、ページ左上に設置されるのが一般的です。
「サイトの顔」とも言えるサイトIDは、ユーザが「サイトの基点(多くの場合トップページ)に戻りたい」と思うときクリックすることが多いですが、サイトによってはユーザの予期しないリンク先が設定されており、ユーザが困惑してしまうことがあります。

今回は、サイトIDの最適なリンク先について検討したいと思います。

0601.GIF

ビービットのアメリカ現地法人、ビービットアメリカの情報が掲載されているサイトです。このサイトでは、全社共通の企業ロゴ(赤枠)と現地法人名(青枠)がサイトIDとして表示されています。サイトIDのリンク先としては、以下の3パターンが考えられますが、どのリンク先が最もふさわしいでしょうか。

1. 全社共通の企業ロゴ(赤枠)はビービット本社トップページへ、現地法人名(青枠)は現地法人トップページへと別々のリンク先を設定する

2. どちらもビービット本社のトップページにリンク先を設定する

3. どちらも現地法人トップページをリンク先に設定する

1.のようにそれぞれに異なったリンク先はユーザを混乱させてしまいます。ユーザは見ただけでは、二つのリンク先が潜んでいることが分からないからです。クリックする度に別のサイトが表示される事態も考えられ、ユーザの満足度が下がってしまいます。
リンク先はひとつに絞った方がよいでしょう。

それでは、リンク先をひとつに絞っている2.と3.はどちらがふさわしいでしょうか。その答えは、このサイトを訪れるユーザ心理にあります。

このサイトを訪れるユーザの多くは、ビービットアメリカについて知りたいユーザと考えられます。
そのため、サイトIDをクリックする場合も、ビービットアメリカの情報が集約されているページを期待しているはずです。

このユーザ心理を考えると、3. どちらも現地法人トップページをリンク先に設定することが最適です。

あなたのサイトのサイトIDはユーザの期待するリンク先になっていますか?

ユーザのサイト閲覧時の心理と、サイトIDをクリックする際に期待していることを考慮したリンク先を設置することで、ユーザの満足度を向上させていきましょう。

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