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全ビジネスパーソンが体系的にUXを学べる「UX検定」。受験方法や資格取得のメリットとは?

2022.07.13 Wed.

全ビジネスパーソンが体系的にUXを学べる「UX検定」。受験方法や資格取得のメリットとは?

あらゆる企業がデジタル空間を通じて顧客に多様なサービスを提供できるようになった今、デザイナーなどの専門職に限らず、あらゆるビジネスパーソンに「UXに対する理解」が求められ始めています。

そうした中、一般社団法人UXインテリジェンス協会が、UX向上の取組みに欠かせないスキルとマインドを体系的に学ぶ全ビジネスパーソン向け資格試験「UX検定™基礎(以下、UX検定)」を開始することを発表しました。

そこで本記事では、UX検定の概要や、資格取得のメリットを解説します。

UX検定を主催するUXインテリジェンス協会とは

はじめに、UX検定を運営する一般社団法人UXインテリジェンス協会について紹介します。

UXインテリジェンス協会は、理事長であり(株)ビービット代表取締役の遠藤直紀さんらによって設立された団体で、「より自由で豊かなUXを企画するための基盤となる『UXインテリジェンス』の普及と研鑽」を目的に活動しています。

(参考)「一般社団法人UXインテリジェンス協会」設立のお知らせ

「UXインテリジェンス」とは、デジタル前提時代により善い社会をつくるために、サービス・システムを提供する立場にある人が持つべき「精神」と「能力」をまとめた言葉を意味しています。

<精神>
新たなUXの提供によって、自由のアップデートに挑戦する精神。同時に企業と社会を、「テクノロジーによるユーザのディストピア的な管理・コントロール」に向かわせないもの。

<能力>
定量・定性のさまざまなデータやインサイトを活用し、新たなUXの創造や、既存のUXの改善を実現する能力。一言ではUX企画力。

UXインテリジェンス協会は、こうした「UXインテリジェンス」の浸透・向上によって、
「善いUXで溢れる社会の実現」を目指しています。

「UX検定」とは? 実施背景と資格取得のメリット

UX検定は、「多くのビジネスパーソンが優れたUXを実現するための知識を学ぶ指針」としてUXインテリジェンス協会が2022年5月に新設した資格で、第1回目の実施は2022年8月に予定されています。

UXの重要度が増す中で、UXに関するセミナーや書籍は増えてきつつあるものの、デザイナーやコンサルタントなどの専門職向けのものが多いのが現状です。

一方でUX検定は「全ビジネスパーソン向け」に設計されており、UX向上の取り組みに欠かせないスキルやマインドを、実践的に、かつ体系的に学ぶことができるのが特徴の資格試験となっています。

UX検定の取得によってUXやHCD(人間中心デザイン)の基本的な概念や、その実践方法のアウトラインを学ぶことができ、自身の業務に活用・応用するための基礎知識を習得・証明することが可能です。

(参考)UX検定™基礎とは

UX検定の受験方法や試験内容

以下が、UX検定の実施概要です。

<UX検定実施概要>
第1回実施日程:2022年8月6日(土)13:00開始予定(オンライン)
第1回申込期間:2022年6月21日(火)~2022年7月21日(木)
受験料:9900円(税抜)
申込方法:日経ビジネススクール内専用サイトより


試験はオンライン実施(自宅受験)で、単一選択式100問の知識問題が出題されます。出題範囲はシラバスにまとめられているため、シラバスを基に事前の学習をすることが可能です。

また、UXインテリジェンス協会より、受験前の「学習推奨図書」が紹介されています。

<学習推奨図書>
アフターデジタル2 UXと自由(日経BP)/著者:藤井保文
UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論(日経BP)/著者:藤井保文ほか
人間中心設計入門(HCDライブラリー第0巻)(近代科学社)/著者:山崎和彦ほか
ユーザビリティエンジニアリング: ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法(オーム社)/著者:樽本徹也

このUX検定は、UXインテリジェンス協会の会員企業に所属している場合、割引制度が適応されます。新規の入会も受け付けているため、気になる方はぜひこちらもチェックしてみてください。

(参考)UXインテリジェンス協会 入会について