2007年10月22日

「とりあえず検索窓に聞く」ユーザ

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顔写真
ユーザビリティコンサルタント
森 祐二

弊社のユーザ行動観察調査の中で、ユーザがブックマークの代わりに、検索エンジンでのサジェスト機能や、ブラウザのオートコンプリート機能を使う例が見られます。

サジェスト機能とは、検索フォームに最初の数文字を入力するだけで、検索履歴などから検索ワードの候補を提案(サジェスト)してくれるものです。

サジェスト機能の例

オートコンプリート機能は、例えば株価情報のサイトを普段利用しているユーザの場合、保有銘柄のページをブックマークしたり、ポートフォリオ(銘柄登録)機能を使わなくても、ブラウザの検索フォームに直接「72・・・」と入力すると、自動的に「7203」という文字列に補完され、検索結果にトヨタ自動車の株価ページが表示されるというような形で利用されます。


オートコンプリートの例


こういう行動をとるユーザに、ブックマークや、ポートフォリオ機能などを使わない理由を尋ねると、次のような答えが返ってきます。


  • 「ブックマークの登録数が多くなって整理が面倒になってしまった」

  • 「ポートフォリオはログインの手間がかかる」

  • 「いつも使っているページはブラウザが覚えていてくれる」

実際にはブラウザがページを覚えているのではなく、よく使われる検索語を覚えているだけなのですが、ユーザとしては「自分で保存・整理しなくても、ブラウザに聞けば教えてくれる」という感覚になっているのです。

こういう行動の背景としては、


  • Webでの情報収集の幅が広がり、増え続けるブックマークの管理がユーザの負担になっている

  • 検索のインターフェースに慣れ、ログインするより検索するほうが楽だと感じるユーザがいる


などが考えられます。

また、検索サイトにおいて、特定のサイト名やサービス名での検索が多いことからも、ブックマークを使わず、検索から目的のサイトにアクセスするユーザが一定数いることが想定されます。

参考:Yahoo! JAPANの「2006検索ワードランキング」
http://picks.dir.yahoo.co.jp/new/review2006/general.html

こういった傾向に対応するためにも、まずは自社サイトで訴求したいブランド名や商品名、商品の特徴などの言葉に関して


  • その名前はユーザに印象づけられているか(次の機会にも思い出してもらえるか)

  • その言葉で検索した場合に自社サイトが上位表示されるか

  • 他の言葉と混同されないか


などを確認してみてはいかがでしょうか。

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