2007年09月18日

無視されるテキストリンク

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顔写真
ユーザビリティコンサルタント
柳本 陽平

「○○はこちらから」というテキストリンクはよく使用されていますが、
ユーザビリティテスト(ユーザ行動観察調査)を行うと無視されてしまうケースが多数見られます。
今回は典型的な例を紹介します。

図1

弊社のユーザビリティテスト(ユーザ行動観察調査)では、申し込みをしようとしていたユーザがリンクに気付かず、ページ内を探し回る動きが見られました。

この例には複合的な問題が含まれています。
まず、「申し込み」という情報が周りの文章に埋没してしまっていることが問題です。
申し込みに関する記述が何かの説明文に見えるため、自分に関係のない情報と認識されてブロックごと読み飛ばされてしまいます。

また、赤字で目立たせている箇所が「こちら」という、遷移先のページが想像できないリンク名になっているため、ユーザの注意をひきつけることができません。
直前に「お申し込みは」とあるのですが、多くのユーザは流し読みをする傾向があるためまず読まれないと考えておく必要があります。

最後に、ユーザによっては「申し込み」というアクションのリンクはボタンで表現されることが多いと経験的に学習している場合があります。その場合「申し込み」ボタンを探すことに意識が向かうため、さらに気付かれにくくなってしまいます。本当にリンクボタンではなくテキストリンクの方が適切なのか検討する必要があります。

本記事では「お申し込み」を例にとりましたが、「○○の詳しい情報はこちら」、「○○に関するご質問はこちら」などもつい使いたくなるフレーズです。心当たりがあるウェブマスターの方は、上記の問題がないか一度確認されてみてはいかがでしょうか。

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