2006年11月06日

ユーザ心理のモード変化を把握しよう

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顔写真
ユーザビリティコンサルタント
坂巻 玲奈

住宅情報サイトや宿泊予約サイトのように、情報量が多いサイトでユーザが目的のマンションや宿を探そうとする際、サイト訪問中のユーザ行動は、大きく2つの心理モードに分けて捉えることができます。

  • 範囲を絞込むモード
  • 内容を理解するモード

このモードの変化を適切に把握しながら、サイトを設計することで、ユーザ心理に即したコンテンツ配置を実現することができます。

例えば、分譲マンションの購入を検討しているユーザが住宅情報サイトに訪れたとします。最初にユーザは、都道府県、市区町村、最寄駅、と数あるエリアの中から検討しているいくつかの地区まで絞り込みます。

この時のユーザは、サイト上の膨大な量の物件情報の中から、物件を探すことに注力しており、範囲の絞込みモードにいます。

絞込みモードにいるユーザは、絞込みに集中しているため、ナビゲーションエリアのリンクや、「お役立ちコンテンツ」など、絞込み以外の機能やコンテンツにはあまり目を向けません。

一方、ある程度自分が探している物件のエリアまで絞り込めると、今度は絞り込んだ内容について理解しようと、物件詳細のリンクをクリックし、間取りや交通案内などのページを次々と閲覧をし始めるという内容の理解モードにユーザ心理は変化します。

この段階になると、ユーザはその物件に関する内容はもちろん、気に入った物件を登録しておく機能や物件価格に対する住宅ローンの計算機能などにも興味を持つようになります。

このように考えていくと、どのページでどのような情報を提供するのが最も効果的であるかということが見えてくるかと思います。

「トップページでは、見せたい情報をたくさん詰め込むのではなく、振り分けを適切に行うことを第一に考えましょう」とよく弊社ではお客さまにお伝えしますが、これは、情報探索時のユーザ心理モードの変化を考慮しているという背景があるのです。

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