第1回 RSS広告社 田中弦氏×ビービット
「今、インターネットで何が起きているのか」(2006年7月29日)
パート4 集積知としてのロングテール 前編
- 司会:
- 続いて、「集積知としてのロングテール」ということについて。
例えばアマゾンの強みもからめて、お話をお聞かせいただけますか。
- 田中:
- 先ほど、信頼できる人のブログからだったら買いたくなる、というお話をしました。
それで、先日GREE社の副社長に伺ったのですが、SNSのGREEって今30万人くらい会員がいるんだそうです。そして、商品のレビューが 大体40万件くらいあるそうです。
先ほどもお話したように、友達が勧めているから買ってみよう、という心理って絶対にありますよね。
さて、アマゾンが何故すごいかというと、アマゾンは、GREEにあるような、消費者による商品レビューを大量に持っていて、 商品情報と共に閲覧することができるようになっているんです。
例えば、もし、渋谷のブックファーストにある70万冊のうち、40万冊にはレビューがあって、面白かった、面白くなかったという書評が ついていたら、とんでもないことですよね。
多分、ウェブサイトが持っている知識量をランキングにしたら、トップがアマゾンで、次にmixiやGREEがあって、その次に個人 ブログが来る。そして、それらをGoogleが全部束ねて検索できるようにしている。そういう、知識の集積している様子もロングテール の図で表されるんだと思います。
- 観客1:
- インターネットの登場によって、消費者が接することができる商品の絶対量が増えてきたという前提があるのだと思います。そのことに よって、消費者が商品に対するクチコミ情報を、以前にも増して求めるようになってきた、ということなのでしょうか。
- 田中:
- そうですね。でも、昔から「あそこの八百屋さんってどうだった?新鮮だった?」とかって聞いたりしていたじゃないですか。
自分だけで判断するのは不安だから、知識を他者に求める、というのは多分ずっと昔から繰り返されていたことではあるんです。
ただ、それらがデジタルデータとなって、ほぼ永久に残されていく、というのがこれまでと違うポイントなんだと思います。
- 観客2:
- それは、日本人に、より顕著に現れる特徴なのでしょうか。
日本人って、諸外国に比べ、他人の意見やスタンダードを求める風潮が高いのではないかと思うのですが、例えばアメリカでも同様の サービスって流行しているのでしょうか。
各国の国民性に根ざしたものなのか、もっと普遍的なものなのか知りたいです。
- 遠藤:
- はっきりしたことはわからないですが、例えばアメリカには、イーオピニオンという消費者によるレビューサイトがあって、結構盛り上がっていましたよ。
- 田中:
- アマゾンもアフィリエイト経由での売上の方が多い、というのは全世界で言える傾向だそうです。