第1回 RSS広告社 田中弦氏×ビービット
「今、インターネットで何が起きているのか」(2006年7月29日)
パート3 販売チャネルとしてのロングテール
- 司会:
- 続いて、「販売チャネルとしてのロングテール」について、詳しく教えてもらえませんか。
- 田中:
- 以前は、本をネットで大量に販売しているのは、アマゾンなどの「書籍販売事業者」のサイトだけでした。そして、アマゾンの本は アマゾンのサイトでしか買うことができませんでした。
それが、今はアマゾンアソシエイトサービスといって、誰でも自分のブログやホームページで本を売ることができるんです。
本が売れたら、最大で8%のフィーをアマゾンから受け取ることができる。つまり、無数の小さな本屋さんをネット上に作って、 自分の在庫を売ってもらっているんです。

- したがって、先ほどのロングテールの図が、販売チャネルの細かさと販売チャネル一つ一つの販売量を表している、とも考えられると 思うんです。例えば、それがアマゾンの販売チャネルだったとしたら、売上のトップはアマゾン、次は他の販売サイト、その次に ブログなどの色々なサイト、というようにです。
- 遠藤:
- 僕も、アフィリエイトってすごいパワーだな、と思います。
最近上場したアドウェイズという会社も、アフィリエイトですごく伸びているんですよね。35億円くらいの売上を上げていて、 結構すごいと思うんです。
ただ、個人的には僕はアフィリエイトのサイトで買いたいとは思わないんですよ。情報は見るけど、買うなら本店で買おうかな、 という心理が働くんですけど、あれって何なんでしょうね。
- 田中:
- 確かに、完全にお金儲けが目当てのアフィリエイトブログからは買いたくないですよね。でも信頼できる人が運営しているチャネルから勧められたら、「この人が勧めるんだから買っちゃおう」と、いう心理が働きますよね。
- 遠藤:
- 確かに、それなら買っちゃいそうですね。
- 田中:
- 現在アフィリエイト経由でものすごい売上が上がっているのは、そうした形で勧められるからです。アマゾンの売上もアフィリエイト経由の方が多いんですよ。
- 遠藤:
- そうなんですか。それはすごいことですね。
- 田中:
- また、アマゾンって、今は本だけではなく、おもちゃも売っていればキッチン用品も売っています。ありとあらゆるものが、 少量で、かつ小さいチャネル経由で売れていくという時代が来ているんだと思います。
アマゾンのアソシエイトサービスみたいなことって、今色々なメーカでも準備を始めているんです。
自社のデータベースを開放する、ということはやっぱり結構大変なことです。また、例えば、どのチャネルから買われているのか、 それがどれくらいの割合を占めているのか分析もできるようにするので、複雑なシステムにもなります。それでも、どのメーカも、 いかに自分たちのデータベース開放して売ってもらうか、ということにチャレンジしていますね。