プレスリリース2020.03.19 Thu.

シーケンス分析クラウドUSERGRAM上で 「CVに手間取ったユーザ」の抽出が可能に

ユーザ状況の個別把握による細やかな体験設計を支援

※「CVに手間取ったユーザ」機能の画面イメージ

■USERGRAMに「CVに手間取ったユーザ」を抽出する機能を追加

ビービットが提供するUSERGRAMの基本思想は「CVしたユーザ」の行動を見ることで、UXの成功事例を評価し、さらなる体験の改善へつなげていく、というものです。CVしたユーザの状況を推察するにあたって重要なのは、CVという目標点へと到達する際の行動の流れであり、したがってユーザ行動に時間軸を加味して分析する「シーケンス分析」は行動データの有意性を高めるとビービットでは考えています。

さらに突き詰めると、実際には「CVへ到達する流れ」には様々なパターンが存在しており、パターンごとにユーザの観察ができれば、よりユーザの状況を理解しやすくなります。しかし、すべての種別を網羅することは現実的に極めて困難でした。そこで今回、パターン別の観察機能の第一弾として、「CVしたユーザ」の中からユーザ体験における課題発見につながりやすいと考えられる「手間取りながら時間と回数をかけてようやくCVしたユーザ」を抽出し、観察できるようにいたしました。

■本機能の詳細

過去1日、1週間、4週間にCVしたユーザのうち、CVに手間取ったユーザの一覧を表示する機能です。各期間にCVしたユーザの中で、相対的にCVに至るまでのサイト滞在時間が長く、ページビュー数が多いユーザの一覧を、ホーム画面からワンクリックで簡単に表示することが可能になります。
初回訪問から初回CVまでに複数の訪問がある場合、それらの訪問を跨いで集計します。そのため、CVに至るユーザの行動を、訪問単位に留まらずより広い帯で分析した上でユーザが抽出されます。

  • ホーム画面に「CVに手間取ったユーザ」というボックスが追加されます。
  • ボックスの中には「昨日」「過去1週間」「過去4週間」の3つのボタンと、該当期間の日付、CVに手間取ったとして抽出されたユーザの人数が表示されます。クリックすると、対象期間中にCVに手間取ったユーザの一覧が表示されます。
  • 計測対象となっている全てのコンバージョンIDを対象として集計します。
  • 上記の集計は日次で行います。
  • 本機能はβ版です。今後予告なく機能やロジックの変更等を行う可能性があります。

※詳しい機能内容や利用方法については、直接お問い合わせください。

■「CVに手間取ったユーザ」に着目する意味

本機能により、USERGRAM利用企業の担当者様は、時間軸あるいは行動内容的に「手間取っているユーザ」をワンクリックで抽出することができます。CV数の裏側には、表面的な集計データ上には現れない、個々のユーザの異なる状況が存在するはずです。CVまでに手間取っているということは、「動線が分かりにくかった」「慎重に検討した」など、何らかの理由や障壁があることが想像できます。つまり「体験改善」という観点から見た時に、手間取ったユーザに絞って行動を観察することは、サービスの完成度を向上させるためにより意味があると言えます。

本機能をご活用いただくことで、ユーザが手間取った状況に想いを馳せ、より良い体験の改善につなげていただければと願っております。

今回のアップデートに関する詳細資料を用意しております。