2008年10月20日

振り分け画面でユーザを逃していませんか?

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顔写真
ユーザビリティコンサルタント
酒巻 厚志

会員・非会員など、ユーザの状況によってウェブサイトに複数の入り口がある場合、振り分けが必要となります。今回は、そのような振り分け画面での要素の配置についてのコツを紹介します。

ある会員制サービスで、ユーザがオプションサービスを契約しようとした際、次のような画面が出てきました。

振り分け画面の例(上下に並べる)

この画面を訪れたユーザは、すでにサービスに入会している方でしたが、少し迷った末、一番上の「○○プランお申し込み」(新規入会者用のリンク)をクリックしてしまい、かなり先に進むまで自分が間違えていることに気づきませんでした。

そこで、上の画面を、次のように変えてみたところ、ユーザはスムーズに自分の状況に適したリンクを選択することができるようになりました。

振り分け画面の例(左右に並べる)

この画面で問題が解消された最大のポイントは、振り分けの要素を左右に並べたことです。

人は左右に並んでいる要素に対しては「対等な要素」、あるいは「対比されている要素」だと認識する傾向があります。したがって、左右に要素を並べられると、無意識的に「2者を比較しよう」というモードに入りやすいのです。

上下に並んでいた時にはすべてのリンクに自分の目的である「○○プラン」という文字が入っていたために違いがよくわからなかったものが、左右に並べることでまず「入会している」「入会していない」という軸で比較するようになり、正しいリンクを選択できるようになったわけです。

もちろん、常に左右対比させて振り分けるのが良いというわけではありませんが、この例を参考に自社のサイトがユーザを分りやすく適切な入り口に誘導できているかどうか見直してはいかがでしょうか。

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