第30回 ウェブマスターという仕事

ウェブマスターというまだ新しく高度な職種について、企業の枠を超え共同で研究していく動きがあります。

2005年10月 6日

弊社のお客様は大企業やネット企業のウェブサイト企画・運営担当者、いわゆる「ウェブマスター」と呼ばれる方々が主になります。今回はそのウェブマスターという仕事にスポットを当ててみたいと思います。

インターネットは今や消費者の情報収集手段として、テレビや新聞を凌駕しつつあり、さらにインターネット専業ビジネスが既存のビジネスを圧倒するなど、ビジネス環境に著しい変化をもたらしています。

既存企業にとっては、インターネットは機会かつ脅威でもあり、その変化への対応は経営の重点課題と認識されています。

しかしながら、企業のウェブサイトが立ち上がってまだ10年足らず。企業内にも、そして社会全体にもその企画・運営ノウハウがまだまだ乏しく、社内に頼れる上司や先輩もいないという厳しい状況の中で、期待を一身に受けた精鋭担当者の方々が、ウェブサイトの企画・運営管理に日々試行錯誤を繰り返しているのが現状です。

先達もなく、答えもなく、社内のネットへの理解度もバラバラで、ホームページという目に見える形となるため表面的な誤解を受けやすく、さらに成果だけは目に見えやすくて、動きの激しい世界・・・という混沌の中に身を置くのは、遣り甲斐のある仕事であるとともに、非常に孤独な立場でもあることでしょう。

さらに先人がいない未知の領域であることに加え、営業、販売、マーケティング、人事、広報、IR・・・といった企業のあらゆる機能を広く、そしてかなり深く理解していないとその任務には当たれません。最近では、セキュリティ対策や個人情報保護、CSRと押さえるべき領域はさらに多岐に渡り、時にはそれを先駆けて実装していかなければならず、業務にあたるウェブマスターの方々の苦悩は計り知れません。

このような現状を踏まえると、まずはウェブマスターという仕事について、企業の枠を超えた情報共有とノウハウの蓄積が必要なのは明らかです。

実は、財団法人企業研究会という機関がそのような場を設け、非常に意義深い活動を行っています。

「Webマネージメントフォーラム」と題されたセミナーなのですが、これは通常の単発のセミナーと違い、1年間かけてウェブマスターの役割、課題を共同研究、討議することで、情報の共有、ノウハウの開発を行います。

1年間という時間をかけることで、参加されている各社のウェブマスター間の交流が進み、お互いの信頼関係の中で情報共有ができるということが、最も意義深いことではないかと思われます。

弊社もアドバイザーとして第1期に引き続き参加させて頂いておりますが、毎回、ウェブマスターの方々の非常にレベルの高い討議と、互いに学び・教えあうという姿勢に学ぶところが多いです。

新しい領域には時に企業の枠を超えて立ち向かうことが必要です。弊社も業務の枠を超えて、企業とインターネットの発展に寄与していきたいと思います。

企業研究会主催「第2期 ウェブマネージメントフォーラム」
詳細資料:http://ns.bri.or.jp/pgdata/050063.pdf (PDF資料)
運営幹事:エーザイ(株)、サントリー(株)、(株)資生堂、日本電気(株)、富士通(株)、(株)リコー
第1期メンバー企業:アステラス製薬、出光興産、NTTドコモ、花王、キヤノン、KDDI、東芝、パイオニア、日立マクセル、ベネッセコーポレーション、本田技研工業、松下電器産業、三井物産、ヤマハ発動機、UCC上島珈琲 他多数

執筆者:遠藤 直紀
株式会社ビービット 代表取締役

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実績

  • ベネッセコーポレーション

    外部環境の変化に伴い、既存のコミュニケーションでは新規会員獲得が難しくなっていた。これまでとは違うユーザのニーズを捉えたコミュニケーション方針を策定し、ウェブサイト経由の申し込み数108%を達成。

  • 旭化成ホームプロダクツ

    ウェブサイトを製品の魅力を訴求する新たなメディアとして活用するためのリニューアルを実施。豊富なコンテンツ力を活かしターゲットユーザを商品ページへ誘導し、商品詳細ページにて他社商品との違いや独自のブランド力を訴求することに成功。

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