第28回 高齢化社会とウェブユーザビリティ

日本を始め先進国、また中国や韓国も少子・高齢化社会を迎えようとしています。今回は高齢化社会におけるユーザビリティの重要性について考えたいと思います。

2005年6月14日

日本を始め先進国、また中国や韓国も少子・高齢化社会を迎えようとしています。今回は高齢化社会におけるユーザビリティの重要性について考えたいと思います。

まず少子・高齢化社会では、国全体として必要とされるサービス量と、サービスの担い手(=労働力)において、以下の3つの事態が予測できます。

  1. 若年層の減少、高齢者の引退により国全体の労働力が減る
  2. サービスを必要とする人の数(=人口)は急激には減らない
  3. 高齢者が必要とする特殊なサービスへの需要は増加する

つまり、サービスの担い手は急速に減るのに対して、サービスを必要とする人の数はあまり変わりません。それどころか、医療・介護等のセグメントにおいては、必要なサービス量は増えるはずです。

こうした問題に対して、既に多くの議論がされており、一般的に以下のような対策が挙げられています。

  1. 海外から一時的な労働力を受け入れる。もしくは移民を受け入れる
  2. 女性の就業率を上げる
  3. 引退年齢を遅らせる

ビービットでは、これに「人間が直接行う必要の無いサービスはウェブサイトを含めたオンライン上のサービスが担う」という対策を付け加えたいと考えています。

インターネットの登場によって情報流通革命が起きています。今までFace to Faceで行われていたサービスがウェブ上でも行われるようになっています。

インターネット時代においては、何十店舗、多い場合には何百店舗で行われていたサービスを1つのウェブサイトで行うことも可能です。

また、ビジネスの世界だけでなく、行政の世界においてもウェブ化・電子化が進めばサービスに必要な労働力は今よりも少なくて済むはずです。(システム維持において国外の労働力を活用する必要はあると思います)

つまり、社会において、本当に人の温もりが必要とされる分野で人がサービスを行い、それ以外の分野ではなるべく関わる人の数を減らすのが理想だと言えます。

ただし、これらウェブで行われるサービスがユーザビリティの悪いものになれば、社会全体の価値の低下を招くことになってしまいます。

従来のアクセシビリティという観点に加え、社会全体としても、少子・高齢化により、益々ユーザビリティが必要になるのです。

執筆者:若林 龍成
株式会社ビービット 取締役副社長

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