第9回 ユーザビリティと創造的デザイン

人間にとっての水や空気のように、ウェブサイトにとって、ユーザビリティは必要不可欠な存在です。 その必要不可欠なユーザビリティを満たし、その上でウェブサイトに創造性を付加することが、ウェブサイトを成功に導くための基本的な考え方になります。

2001年8月24日

最近、「ユーザビリティを追求していくと、全てのウェブサイトが同じレイアウトになって、つまらないものになってしまう。」という話を耳にしました。 さらに過激に、「つまらないウェブサイトなんていらないのでユーザビリティは重要ではない」といった話も耳にします。

ウェブサイトをデザインする上で「ユーザビリティ」をどう捉えていくべきなのでしょうか?

ユーザビリティは必須条件

ウェブサイト設計時のユーザビリティの考慮は、商用ウェブサイトにとっての必要最低限の条件です。

商用ウェブサイトには必ず目的があり、この目的が達成できなければ、ウェブサイトの存続はあり得ません。

一般的な商用ウェブサイトでは、商品販売、サービス提供、情報提供が主な目的になると考えられます。これらの目的を達成するためには、ユーザがサイトから逃げ出さないようにスムーズに商品を購入でき、サービスを利用し、情報を収集できるのかを考慮する必要があります。

つまり、商用ウェブサイトの運営を続けていく上で、ユーザビリティは制約条件だということを認識する必要があります。

制約があっても創造はできる

そして、ユーザビリティを制約条件として捉え、画面設計を行っていくと、最終的には数種類のレイアウトのパターンに落ち着いてしまうかもしれません。 しかし、たとえレイアウトが類似しているとしても、創造的なデザインができないとは言いきれないのではないでしょうか。

例えば、固定したレイアウトの中でも、以下の項目においては創意工夫をこらした様々な表現が可能です。

  • 色使い
  • ポイント(○・□・△・枠・ラインなど)
  • 写真・イラストの選定、処理
  • 題字
    →明朝、ゴシック、丸ゴシック、ポップ、などの種類
    →太字や斜体・ナカヌキ・陰影光彩・偽せ字などの文字自体の装飾
    →大きさ、配列、帯・枠などの文字周りの装飾

上記の例のように、制約の中でも創造性を発揮し、個性・ブランド・メッセージの表現は可能なのではないでしょうか。

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実績

  • ベネッセコーポレーション

    外部環境の変化に伴い、既存のコミュニケーションでは新規会員獲得が難しくなっていた。これまでとは違うユーザのニーズを捉えたコミュニケーション方針を策定し、ウェブサイト経由の申し込み数108%を達成。

  • 旭化成ホームプロダクツ

    ウェブサイトを製品の魅力を訴求する新たなメディアとして活用するためのリニューアルを実施。豊富なコンテンツ力を活かしターゲットユーザを商品ページへ誘導し、商品詳細ページにて他社商品との違いや独自のブランド力を訴求することに成功。

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